静かな湖畔で

ちと、間が開いてしまいましたな……
申し訳ござりませぬ



拙者が書きたかった、
お仕事先の話なのじゃが――……


場所は湖が見える、薔薇に囲まれた別荘

仕事が遅れて涙目だった同業者に頼まれ
拙者は親方とヘルプに入っておりました

とは言え、拙者にはお客様の
話相手としての役割もござります


同業者
『あ、ザヨさんのことをお客様に紹介したいから、
 玄関の方まで一緒に来てくれる?(・∀・)』

拙者
『そうじゃな、仕事に取り掛かる前に
 顔を出しておいた方が良いじゃろう(・ω・)』

親方
『自分も軽く挨拶だけしておくよ( `・ω・´)』


そんなわけで、
三人連れ立って別荘の呼び鈴をプッシュ

別荘と言うセレブ感漂う響きから、
絢爛豪華な建築物を想像しておった拙者

しかし、実物は決して大規模なものではなく
小ぶりで、どちらかと言えば素朴なもの

周囲の自然に馴染み景観を損ねない造形にござりました


別荘から出て来たのは、
六十代後半と見られる女性

真っ黒な無地のワンピースに、長い髪
家と同様、素朴な雰囲気の女性にござります


拙者
『他社の者ですが、手伝いに来ました
 数日間お世話になります(・∀・)』


『あらあらあらあら
 女性の庭師さんなんて初めてだわ(ノ´∀`*)』

親方
『こいつもろとも、よろしくお願いします( `・ω・´)』


『でも女性なのに大丈夫?
 高所での作業もあるし、危ないお仕事でしょ?(´・ω・`)』

親方
『だからこそ、彼女が必要な部分もありまして
 ちょっとした予知能力があるんで事故防止に役立ってます
 天気予報より当たりますよ( `・ω・´)』

親方……
貴方、初対面の女性に

妙な事吹き込むな



『まぁ……素敵!!。゚+.(・∀・)゚+.゚
 って事は――……魔女ね!!

断じて違う

と、申しまするか
貴女は唐突に何を言い始めるのじゃ……!!


『魔法は使えるの?
 コウモリは飼ってる?
 夜はゴーストと散歩をするのかしら?。゚+.(・∀・)゚+.゚』

骨が浮いた細くシワが寄った手で、
強く拙者の両手を包み込む女性

彼女の瞳は、何処までも澄んで輝いておりました


うん
あのね

何、この展開


親方
『魔法は使えませんが、
 伐採した樹木の供養はしますよ
 あと、先祖の霊と話が出来るみたいです(・∀・)』

話をややこしくするんじゃねぇ


『まぁ……何て素敵なの!!。゚+.(・∀・)゚+.゚』

どこが!?



『実は私……子供の頃から魔女が大好きなの
 仲が良かった友達は絵本を読むと、
 そこに出て来るお姫様や妖精に喜んでいたけれど……
 私は魔女に心奪われていたの。゚+.(・∀・)゚+.゚』

拙者
『は、はあ……(;・∀・)』


『私の夢は魔女になる事だった
 でも、それは叶わないって知っていたから……
 だからせめて、魔女の気分に浸って生活がしたい
 そう思って私はここに住んでいるのよ。゚+.(・∀・)゚+.゚』

拙者
『魔女の気分って……(;・∀・)』


『こだわりは黒い服に長い髪!!
 この家は魔女の隠れ家をイメージしているの
 インテリアにだって凝っているのよ。゚+.(・∀・)゚+.゚』


ああ……
だから、玄関にドクロやコウモリの飾りが

てっきり、ハロウィンの片付けが終わっていないのだと

という事は……
年中、このお化け屋敷状態なのじゃな……



『最初、貴方を見て……私……
 森で迷った女性を優しく招き入れる、
 老婆に化けた魔女の気分に浸っていたわ』

それ……
拙者、呪われる流れですやん



『でも、まさか貴方の方が魔女だったなんて!!
 あぁ……まるで夢のよう!!。゚+.(・∀・)゚+.゚』

お願い
夢なら早く覚めて



『そ、それじゃ……えっと……そんなわけで
 そろそろお仕事に……(;・∀・)』

何とかこの空気から逃れたくて、
必死に『私は仕事にきた』アピールをする拙者


『ザヨ……お前といると、いつもこうだよ……(;´Д`)』

お前、またやりやがったな――……と
場の珍事を全て拙者のせいにしようとする元凶の親方


そして

『――――…………。( ゚ ρ ゚ )』

一言も言葉を発しないまま、
蝋人形の如く放心している同業者


更に

『じゃあ、私もご一緒するわ。゚+.(・∀・)゚+.゚』

いつの間にか漆黒のローブに全身を包んでいた、
雰囲気たっぷりの魔女マニア


どこか陰のある一人暮らしの女性

彼女を心配して、話相手になって欲しいと
そう言って拙者を指名した同業者

彼らの目的は、見事なまでに果たされました

むしろ
果たされ過ぎました


元気になり過ぎて、
拙者の背後をピッタリついて回っておりまする

頭のてっぺんから爪先まで、
全身真っ黒な長髪の女性

そんな女性が、
拙者の背後に立っておるのじゃ

物凄く怖い

拙者……
全身の震えが止まりませぬ……


異様な光景
誰がどう見たって、異様でしかない光景

それなのに……誰も何も申しませぬ

いや
怖過ぎて誰も突っ込めぬのじゃ


同業者達も、親方も

必死に拙者たちの姿を見ないようにしながら、
黙々と作業を進めておりました……


仕方が無いので、拙者も心を無に

極力頭を働かせぬようにしながら、
縄を撒き付け、支柱を立て、木々を釣って参ります

無心で
ただひたすらに、無心で

そして、そんな拙者の後を、
黙々と付いて回る黒い人影―――……


その姿はまるで、
死神に付け狙われているかのようだった、と

後に従業員達の間で囁かれる事になりまする……


その後、吹雪いてきたので
仕事を早めに切り上げる事にしたのじゃが

同業者達が皆、拙者に対して
何か恐ろしい物を見るかのような視線
を向けておったのは何故なのじゃろうな……


何もしておらぬのに!!
本気で今回も拙者は何もしておらぬのに……ッ!!

が、頑張れ
頑張るのじゃ拙者


まだ……初日……じゃ……( ;∀;)


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北海道の札幌在住。
職業はガーデナー。
たまに趣味の延長でイラストレーターやデザイナーなども。

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ガーデニングや家庭菜園、
料理をする事も好き。

BLコメディファンタジーを、
こよなく愛する腐女子です。
イラスト・小説両方書きますが専門はイラスト描き。

楽しい事、面白い事、
笑える事が大好き。
高い場所と泳ぐ場所、
お化けなどのホラー関係は
泣けるレベルで苦手。


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